時間の感覚がない子、一日を目に見えるようにする5つの方法
時間の感覚が弱い子には、「早くして」より一日を目に見えるようにしてあげる方法が役立ちます。米国疾病予防管理センター(CDC)は、毎日同じスケジュール、大きなことを小さなステップに分ける、短くはっきりした指示、物を同じ場所に置くことを案内し、米国小児科学会(AAP)はチャート・チェックリストのような目に見えるリマインダーを勧めています。
なぜ「早くして」が通じないの?
ハーバード大学子ども発達センターは、計画し、覚え、自分をコントロールする力(実行機能)は生まれつき備わっているのではなく、生まれ持った可能性を経験と練習で育てていくものだと説明しています。まだこの力が育っている途中の子にとって、「早く」は何を、いつまでにすればいいのかわかりにくい言葉です。
だから時間を頭のなかではなく目の前に見せる方法が必要です。以下の方法は、米国疾病予防管理センター(CDC)がADHDのある子の保護者に案内している生活のヒントと、米国小児科学会(AAP)の案内をまとめたもので、生活を整える必要がある家庭なら参考にできます。
一日を目に見えるようにする5つの方法

- 毎日同じスケジュール:CDCは、毎日することは起床から就寝まで毎日同じスケジュールで行うよう案内しています。順番が同じなら、「次にやること」を子どもが先にわかるようになります。
- チャート・チェックリスト:AAPは、チャートやチェックリストがやることを忘れないのに役立つ目に見えるリマインダーになると案内しています。CDCも、チャートで目標とできた行動を記録して「よくできたね」と伝えるよう勧めています。
- 大きなことは小さなステップに:CDCは、複雑なことはより単純で短いステップに分けるよう案内しています。「部屋を片づけて」の代わりに「本を立てる → 服をかける → おもちゃを箱に入れる」のように。
- 短くはっきりした言葉:CDCは、やることを伝えるときは短くはっきり指示するよう案内しています。「早くして」の代わりに「今くつしたをはこう」のように具体的に。
- 物は同じ場所に:CDCは、かばん・服・おもちゃを毎日同じ場所に置かせると、なくし物が減ると案内しています。朝、物を探す時間が減ります。
時間を数字で見せるともっとわかりやすい
子どもにとって「30分」はピンとこない時間です。宿題や歯みがきのような決まったことに目標時間を決めて、残り時間を一緒に見る方法が役立つことがあります。

よくある質問
時間の感覚は何歳ごろに身につきますか?
この記事は発達の時期を判断するための情報ではありません。ハーバード大学子ども発達センターは、実行機能は練習を通して育てていく力だと説明しています。子どもの発達が心配なら、小児科の専門医に相談してください。
タイマーを使うと、子どもがもっとあせりませんか?
子どもによって違うかもしれません。タイマーは急かす道具ではなく「終わりがいつかを見せる道具」として使い、終わったらすぐ具体的にほめてあげましょう(CDC)。
チェックリストは文字と絵、どちらがいいですか?
まだ字をうまく読めない子なら、絵や絵文字を一緒に使うとよいでしょう。米国小児科学会(AAP)は、チャート・チェックリストを目に見えるリマインダーとして使うよう案内しています。
参考資料
この記事は公的機関の資料をもとにした一般的な子育て情報であり、診断や治療の代わりにはなりません。子どもの健康・発達が心配な場合は、小児科・小児歯科などの専門医にご相談ください。